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抗体医薬

最近抗体医薬が注目されています。ポストゲノムの成果として疾患に関わる遺伝子やタンパク質が多数同定されました。その結果、それらの遺伝子とタンパク質を解析し、これらに対する抗体を用いて病気を制御するという、新しい創薬のアプローチが可能になりました。同時に、ヒトに投与可能な「抗体のヒト化技術」が整備され、遺伝子治療に次いで臨床への開発の時間が短く、また最先端の治療理論を駆使できるというメリットがあるため、多くの製薬企業が開発に取り組んでいます。

当社は二つの取組みを行っています。一つは医学生物学研究所との包括的提携事業の中で、医学生物学研究所を通してユーザーから提供される課題に応じるもの、もう一つは独自の取組みによるものです。

抗体医薬の開発では、標的タンパク質の機能を制御しうる効率的な抗体取得法、ヒト抗体化技術および抗体医薬の製造法の三つの技術的課題があります。中でも特定の疾病に対する目的の抗体が取得できるかどうかが特に重要です。当社のセンダイウイルスベクターはこの課題で以下のようなメリットを発揮しています。

  1. タンパク質を分離したり、合成したりする必要がなく、遺伝情報(配列)から直接抗体を得ることができます。これまではプラスミドDNAなどが用いられて来ましたが、この方法は海外企業によって特許がとられております。当社の技術はセンダイウイルスベクターを用いて抗体を得る全く新しい方法であり、自社特許を使用しています。
  2. これまでの方法では取得し難い膜タンパク質など、抗体医薬として重要な標的タンパク質への抗体を効率良く取得できることが判りました。しかもタンパク質の立体構造をそのまま認識する抗体の取得にも優れているため、抗体医薬の取得に特に有用です。